北海道遺跡百選と地質百選 |

昨日明け方から降り続けた雪で町中覆われたような印象があるけれど、こうしてみるとまだまだの積雪量。
道南に来てさみしいのは、冬の暖かさと雪の少なさだ。
研究室の窓さんのブログから得た情報をご紹介。
北海道埋蔵文化財センターの特別展示「北海道遺跡百選-遺跡との出会い-」では、入場者の投票により「北海道遺跡百選」を選定するらしい。
北海道埋蔵文化財センターのHPにも掲載されているが、こちらからは詳しい情報が分からない。
偶然(だと思うけれど)、日本地質学会北海道支部でも「北海道地質百選」についての取組みを進めている。
北海道支部のトップページで募集の予告がなされている。
世間は「百選」ブームなのだろうか?
北海道支部によると、2008年1月には専用のHPを立ち上げ、募集方法を告知するとのこと。
「少なくとも1図幅に1つ以上を目指」し、「最低でも300箇所程度は集めたい」とのことなので、各市町村につき1件以上は選定される計算だ。
ところで、「○○百選」や「○○遺産」のような文化財保護法の体系にはまらない文化財の線引きや枠組みは、近年盛んになってきているように思える。
世界遺産を意識した(と思われる)「北海道遺産」がその典型だ。
このような文化財保護法体系外の文化財の枠組みを求める背景には、既存の文化財保護制度にとらわれない自由な視点で文化財を考えたい、という発想があるように思う。
行政の担当者としては、つい「制度が煩雑になる」と考えてしまうのだが、なんでもヒエラルキーにしないと気が済まないというのであれば、やはり官僚的すぎるだろう。
近年の文化財保護法は、より緩やかな法的措置を前提とした「登録文化財」や、従来の指定文化財の枠に収まらない「重要文化的景観」などを定めており、文化財に対する様々な枠組みが用意される傾向にあることは確かだと思う。

1月8日の毎日新聞夕刊に記事が載りました.
web開設、楽しみにしています。
当町からも最低1つは応募したいな、と。