GPSPruneを使ってサムネイル付きのKMZファイルを作成する |
それをQGISのPhoto2ShapeプラグインとeVisイベントブラウザを利用して、地図上で位置と画像を確認できるようにしました。
今回は、グーグルアースで表示できるように画像つきのKMZファイルを生成します。
単に調査記録を確認するだけなら、QGIS+eVilイベントブラウザで十分なのですが、他の人にデータを渡したり、教育現場で利用することを考えて、グーグルアースで利用できるようにしたいと思います。
GPSPrune
使用するのは「GPSPrune」というソフトウェア。
Ubuntuの公式リポジトリに入っています。
起動直後はこのような画面が開きます。
画像の取り込み
「写真」→「写真を追加」から取り込む画像ファイルを選択します。
左下に取り込んだ画像ファイルの一覧が表示され、右側にプレビューが表示されます。
GPXデータの取り込み
「ファイル」→「ファイルを開く」からgpxファイルを選択します。
中央のビューワーにGPSログが表示されます。
すでに背景地図(OpenStreatMap)が読み込まれていますが、最初に起動するときには設定が必要かもしれません。
「設定」→「背景地図」から好みの背景地図を選択します。
ここでは「Maplink」を選択しています。
ジオタグ付き画像の生成
「写真」→「写真と関連させる」を選択します。
「時間偏位」の項目はデフォルトで「9時間0分0秒」になっていました。
違っていたら、「9時間0分0秒」に設定します。
「決定」を押すと画像と位置情報がマッチングされます。
黄色くなっているところが、写真撮影位置です。
左下の一覧から画像を選択すると右下のプレビューに画像が表示され、中央のビューワーに撮影位置が表示されます。
「exiftool」の設定
この状態ではまだ、画像のexifには位置情報が書きこまれていません。
アプリケーション上で画像と位置情報がマッチングされているだけみたいです。
なので、exifに位置情報が追記して保存します。
その前に「exiftool」の設定を行います。
「設定」→「外部プログラムパスを設定」から、exiftoolのパスを指定します。
私の環境では「/user/bin/exiftool」でOKでした。
「exiftool」はコマンドラインで利用するexif編集ツールのようです。
私の環境(xubuntu12.04)ではデフォルトでインストールされていたんでしょうか?
ともかく入っていました。
画像のexifに位置情報を書き込む
「写真」→「EXIFを保存」で位置情報を書きこみたい画像にチェックを入れて「決定」をクリックします。
「ファイルの上書き」にチェックを入れなければ、オリジナルの画像とは別に、exifに位置情報が書き込まれた画像が生成されます。
サムネイル付きのKMZファイルの生成
「ファイル」→「KMLにエクスポート」で、「トラックポイント」と「写真点」のチェックボックスにチェックを入れます。
写真撮影ポイントだけ表示したければ「写真点」だけのチェックでOKです。
「KMZファイルを圧縮」にチェック、「KMZへ画像の縮小版を保存」にチェックを入れます。
保存したKMZファイルをクリックするとグーグルアースが起動します。
撮影ポイントにはカメラアイコンが表示され、アイコンをクリックすると画像がポップアップします。