遺物立面写真撮影用の簡易スタジオ |
一般的な会議室や事務室を使った遺物写真撮影スタジオのセッティング方法。
いろいろなやり方を工夫されている方が多いと思うけれど、自分のやり方を公開しておく。
自分のためにも。
01 会議用机を並べる
幅45cmの会議用机だと、3枚を壁と平行に並べて、その両端に2枚を直角方向に並べる。
幅60cmの会議用机を使えるなら、そちらの方が安定していてよい。
02 マイクスタンドを置く
両端の机の上にマイクスタンドを設置。
トップライトのデフューザーを張り渡すためのもの。
ブーム付のもの(右側)が使いやすいけれど、うちの職場には1台しかないので、左側はブームなしのスタンドを2本立てている。
03 デフューザを設置
マイクスタンドにトップライト用のトレーシングペーパーを張り渡す。
私は、紙製のトレペではなくて、専用のデフューザフィルムを使用している。
繰り返し使用に耐えるので、高価だけれど効率的。
手前はトップライト用のデフューザで、タオル掛けにデフューザフィルムを貼っている。
04 ライトを設置
トップライトとメインライトを設置。
これだけは、専用用品。
いずれも500Wのフラッドランプを使用。
これで、光量的にはぎりぎり、もしくは不足気味。
陶磁器撮影が多いので、サブライトを当てて光を均一にまわしつつ光量不足を補うことが適当なのかもしれない。
05 コンテナを配置
いわゆる「中コン」または、「36-2B」などと呼ばれている一般的なもの。
これを、写真のように配置。
06 背景紙を貼る
背景紙を壁に貼り付けて、ロールしている側をコンテナの下に落とす。
この場合、ちょっと傾斜がきついので、気を付けないと、背景がグラデーションになってしまう。
板で傾斜を調整するなど工夫が必要なところ。
大まかなセッティングは以上で完了。
バックの壁が白いので、後ろの壁には、黒紙を貼って余分な光を遮断する。