キライベツ横穴その6 |
今のところ、時代、用途を特定できるだけの情報はない。
人の手が加わった横穴なのか、自然の洞穴なのかという点については、人為的なものと断定しても良いと思う。
用途については鉱山関係の遺跡、すなわち坑道と考えたいけれど、どのようにしてそれを明らかにするかが問題。
オーソドックスな方法としては、類例をたくさん調べ上げて、共通点を見いだして「だからこれも○○だよ」と提示するやり方がある。
考古学でいう型式学的研究法だ。
手っ取り早くやりたければ、鉱山なり坑道なりに詳しい人を現地に連れて行って判定して貰うのがよろしい。
築造年代については、今のところ層位的に判断できるだけの根拠はない。
したがって、こちらも型式学的に「このタイプの坑道は、○○時代のものだ」と判定するより外にない。
測量して図化してみたら面白いと思うけれど、今後の課題だろう。
個人的には、松前藩時代の金山跡などという結末を期待したいのだけれど、近代以降の試掘坑という可能性もあるようだ。