アンドロイドアプリ「野外調査地図」でGeoTiffを表示する |
ほかにもいろいろな地図アプリがありますが、Geotiffを表示させるのが一番簡単だったのでやり方を記録しておきます。
基本的なやり方は「野外調査地図」HPの「使い方」>「オリジナル(自作)の地図タイルやGioTiff画像等を表示する」に書いてあります。
タイル画像の作成
「gdalwarp」コマンドでGeotiff画像の投影法を変換します。
「WGS84 PseudoMercator」というグーグルマップとかで使われている座標系に変換します。
gdalwarp -t_srs "EPSG:3857" gamusi.tif gamusi_wgs84.tif
”EPSG:3857”が「WGS84 PseudoMercator」を指定しています。
「gamusi.tif」というGeotif画像を投影変換して「gamusi_wgs84.tif」という新しいファイルを生成しています。
「gdal2tiles.py」コマンドでGeotiff画像をタイル画像に変換します。
変換対象の「gamusi_wgs84.tif」を指定すればOKです。
gdal2tiles.py gamusi_wgs84.tif
「gamusi_wgs84」というディレクトリが新たに作られていますので、これを「野外調査地図」の指定のフォルダにコピーします。
タイル画像をコピーする
野外調査地図をインストールするとホームディレクトリ直下に「FieldStudyMap」というディレクトリが作成されます。
「FieldStudyMap」ディレクトリの中はこうなっています。
「FieldStudyMap」ディレクトリの中に「tiles」というディレクトリがあります。
この中に、タイル画像の入ったディレクトリをコピーすることで、「野外調査地図」アプリの背景地図としてGeoTiff画像を表示することができます。
さきに作成した「gamusi」というディレクトリの中に昭和23年米軍撮影航空写真のタイル画像が入っていますので、「gamusi」ディレクトリごと「tiles」ディレクトリにコピーします。
「gamusi」ディレクトリの中はこうなっていて、ズームレベルごとにサブディレクトリがあります。
WMTS設定の新規作成
ここからは、「野外調査地図」アプリ上で操作します。
アプリを起動してください。
メニュー(右下)から「その他」>「ツールボックス」>「WMTS設定の新規作成」と進みます。
「WMTSサイトのURLを入力してください」という表示が出るので、「local」と入力して「OK」です。
「クエリパラメータが必要な場合は入力してください」という表示が出ますが、何も入力せず「OK」。
「タイル画像の形式を指定してください」という表示がでますので、「png」にチェックを入れて「OK」。
「タイルの起点を指定してください」という表示が出ますので、「南西」にチェックを入れて「OK」。
「タイルのディレクトリ構造を指定してください」という表示が出ますので、「/z/x/y」にチェックを入れて「OK」。
「キャッシュフォルダ名を入力してください」という表示が出ますので、画像を入れたディレクトリの名称を入力して「OK」。
ここでは「gamusi」を入力しています。
「WMTSタイルの最小ズームレベルを入力してください」という表示が出ますので、「12」を入力して「OK」。
最小ズームレベルは「gamusi」ディレクトリ内のサブディレクトリの最小の数字です。
「WMTSタイルの最大ズームレベルを入力してください」という表示が出ますので、「17」を入力して「OK」。
最大ズームレベルは「gamusi」ディレクトリのズームレベルの最大の数字です。
「ズームレベルのオフセットの数値を入力してください」という表示がでますので、デフォルトの「0」のままで「OK」。
「設定名を入力してください」という表示が出ますので、「gamusi」と入力して「OK」。
タイル画像の表示
右下の「メニュー」>「その他」>「WMTS(Web Map Tile service)」と進むと「表示するWMTSの選択」という表示が出ますので、「gamusi」にチェックを入れて「OK」。
複数のタイルを選ぶこともできます。
タイル画像が表示されます。