QGISで等高線を引く方法 |
これまでだと、計測地点に標高値を記入した平面図をにらみながら、目測で等高線を引いたり、あらかじめ、メッシュに沿って計測しておき、エクセルで等高線を発生させたりしていた。
オープンGISソフトのQGISを使用するこの方法だと、ランダムに取得した点群から等高線を描画させることができる。
以下、その手順
1.トータルステーションで取り込んだデータをテキストファイルに書き出す
2.QGISを起動して「デリミテッドテキストレイヤの追加」を選んで、先のテキストファイルを選択する
3.単点測量の結果が新たなベクタレイヤとして追加される
4.「プラグイン」→「データ補完」を選択
(1)「補完する属性」は「Z座標」(標高値の入ったフィールド)を指定
(2)「補完法」は「三角形分割補完法(TIN)」と「逆距離過重補完(IDW)」があるので好きな方を選んび、出力するファイルを指定する。
ほかにも指定できる項目があるけれど、よく分からないのでデフォルトのまま。
5.「.asc」という拡張子のラスタファイルが作成されるので、これを読み込む
(1)「三角形分割補完法(TIN)」
(2)「逆距離過重補完(IDW)」
どちらかといえば、「三角形分割補完法」の方が適切な勾配が表現されているように思える。
デフォルトのままだった設定をいじると、この辺は改善されるのかもしれない。
6.「ラスタ」→「等高線」を選択
(1)「入力ファイル(ラスタ)」には先に作成した「.asc」ファイルのレイヤを指定する。
(2)等高線は新たなシェープファイルとして描画されるので、「等高線の出力ディレクトリ」に新たなシェープファイルを作成する。
(3)「属性カラム名」には(チェックされない場合は標高属性は付加されません)という注意書きがあるのでよく分からないけれど、チェックを入れる。
7.作成されたシェープファイルを読み込む
(1)「三角形分割補完法(TIN)」から作成した等高線
(2)「逆距離過重補完(IDW)」から作成した等高線
等高線をみても、「三角形分割補完法(TIN)」から作成したものの方が適切に表現されているようだ。
人間が等高線を引く場合、余り細かく計測しすぎるとかえって混乱するのだけれど、QGISだとその心配がない。
適切な地点の選択と、計測メッシュを細かくするだけで自動的に精度が上がってくれる。