厚沢部町ほか南部檜山4町に放射性物質がどのくらい持ち込まれるか試算してみた |
木造住宅の重量は、総2階で1t/㎡らしい(参考)。
総2階40坪の木造住宅の上面投影面積=66㎡
この住宅の重量=66㎡×1t=66t
7月2日時点の宮城県仙台市周辺のセシウム134と137の合計沈着量=10,000bq/㎡
この地域に上記の総2階40坪の木造被災住宅があったとして、この住宅に沈着したセシウム134と137の沈着量=10,000bq×66㎡=660,000bq
この住宅全てを解体した場合のがれきに含まれるセシウム134と137の濃度=660,000bq/66,000kg=10bq/kg
上記のような木造住宅を20万トンのがれきとして受け入れた場合、受け入れ先に持ち込まれるセシウム134と137の総量=10bq×200,000,000kg=2,000,000,000bq
20万トンのがれきには20億ベクレルの放射性物質が付着してくると推測できる。
厚沢部町と南部檜山4町は20億ベクレルの放射性物質を受け入れるわけである。
【2012.3.31追記】
環境省広域処理情報サイトにて災害廃棄物放射能濃度測定結果一覧が公開されている。
たとえば、宮城県北の多賀城市の場合、以下のようになっており、全ての種目で私の推計値10bq/kgを超えている。
現実に計測されている放射性物質濃度は、上の推計より高いようである。
多賀城市の災害廃棄物放射性濃度(bq/kg)
木質 46
紙類 104
繊維類 540
プラスチック 181
わら 47
細じん(<5mm) 390
その他 109
20億ベクレルってどのくらい危険?
ベクレルとシーベルトの換算
成人が20億ベクレルのセシウム134を経口摂取すると換算被曝量は380シーベルト。
短時間で放射線を浴びた場合の致死量は7〜10シーベルト。
20万トンのがれきには、30〜50人分の致死量に相当する放射性物質が付着していると推測できる。
がれき表面から流れ落ちている分もあるはずなので、実際に持ち込まれる放射性物質量はもっと少ないと信じたい。
【2012/3/31追記】
最初の記事にあった、最後の2文を削除しました。
がれき受け入れに関する私の感想を表明した部分です。
扇動的な表現だったかもしれないと反省し、削除しました。