『北の遺跡案内』の緯度経度はおそらく旧測地系を使っている |
なのだが、遺跡情報に表示される緯度経度が、どうも旧測地系(Tokyo Datum)に準拠しているようなのだ。
標高データを取得するため、グーグルアースで表示したところ、実際の遺跡の位置から南東方向に400mほどずれてしまうことがわかった。
上ノ国町洲崎館跡
せたな町南川2遺跡
黄色い線で結ばれた左上のポイントが正しい遺跡の位置で、右下が「北の遺跡案内」から取得した緯度経度を入力して得られる地点。
約400mのずれが生じる。
最初は、グーグルアースの問題かと思ったのだが、既知の座標点を入力するときちんとその位置を表示するので、「北の遺跡案内」の緯度経度がおかしいと判断した。
厚沢部町館城跡
黄色い線で結ばれた左上の点が史跡内の既知の座標点で、目視確認するかぎり、ほぼ正確に表示されている。
したがって、グーグルアースの問題ではないようだ。
右下が「北の遺跡案内」から取得した緯度経度による表示で、やはり南東に400mほどずれている。
試しに、「北の遺跡案内」の緯度経度を新座標(JGD2000)に変換したところ、ばっちりと遺跡の位置に表示された。
右下が変換前の座標による表示で、左上が、JGD2000に変換した座標による表示
それにしても、道教委はなぜ旧座標のままデータを公開しているのだろう。
色々と理由があるのかもしれないが、道教委のHPのどこにも旧座標を使用している旨の注意書きがみあたらない。
400mもずれていたら、遺跡地図の意味をなさないと思うのだが。